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人流データは無料で利用できる?

人が移動する流れをデータ化した「人流データ」ですが、無料で利用できるものがあることをご存じでしょうか。ここでは無料で利用できる人流データをピックアップして紹介します。人流データを利用したいと考えている方はぜひチェックして下さい。

無料で利用できる人流データ

Kompreno

Kompreno(コンプレノ)は、株式会社Agoopが提供する人流データであり、人の流れを地図やグラフで可視化するサービスとなっています。最短で10分前の人流を可視化することができる仕組みになっており、スマートフォンアプリから取得した位置情報のデータを独自の技術で解析し、地図やグラフといったビジュアルを用いてダッシュボードの形で提供しています。さらに10分ごとの人の量やどれくらいの速度でどの方向に移動しているかなども表示することができる機能も利用が可能です。

モバ空マップ

NTTドコモインサイト・マーケティングが提供するモバ空マップは基地局から取得した情報をもとに地図上に500mメッシュでのリアルタイム滞留人口を図示する機能があり、主要都市中心部における時間帯別の滞留人口もグラフ化して表示できます。ドコモといえばケータイの3台キャリアの一つであり、実に多くのユーザーを抱えています。そのユーザーの位置情報を含めた携帯電話ネットワークの仕組みを利用して作成される人口統計情報により、詳細なデータをタイムリーに取得することが可能です。

混雑レーダー

混雑レーダーはYahooMAPに搭載されている機能であり、地図上でエリアやターミナル駅周辺の混雑度を視覚的に確認できます。感染症対策などが求められる昨今において、物理的な混雑状況を提供することで多くのユーザーのニーズに応えられるサービスとなっており、20分前から24時間20分前までの混雑情報を色分けされた段階ごとに認識・把握することができます。以前にも提供されていたサービスではありますが、位置情報データが大幅に増えながら表示の仕組みも改良されたため、より精度高く混雑状況を表示することが可能になりました。

無料トライアルを試してみる

こういったデータ提供サービスは、一部を無料で提供するような形態で実装されているものがあり、通常は有料で提供されるサービスであっても企業によっては「●日間無料」「●●機能までは無料」などのようにトライアル版を提供しているところもあります。本格導入を決定する前に無料で試してみるということが可能な場合もありますので、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。

困った時にはプロに相談

データ利用は正しいデータを正しく取り扱うことで初めて意味をなしますが、分析は難しく専門的な知識が必要な場合もあります。無料で利用できるサービスを活用するのもいいですが、より正確なデータ分析を行いたい場合は専門的な業者に相談・依頼してみるのをおすすめします。

データ分析のプロセスとは収集・可視化・分析の3段階があります。
各段階によってデータの状態が異なり、どの状態のデータが欲しいのか見極める必要があります。
以下に各プロセスとデータの状態を解説し、対応できるおすすめのサービスも紹介しています。
満足のいく結果を得られるように、ぜひとも参考にしてください。

データの種類で選ぶ!おすすめの
人流データ分析サービス
3選
詳細はこちら
3つのプロセスで異なる
人流データ分析の活用術

データ分析のプロセスとは収集・可視化・分析の3段階があります。各段階によってデータの状態が異なり、どの状態のデータが欲しいのか見極める必要があります。以下に各プロセスとデータの状態を解説し、対応できるおすすめのサービスも紹介しています。
主に携帯電話を通じて集められた人々の動向「人流データ」を活用し、結果に満足できるサービスを選びましょう。

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定量的でシンプルな収集されたデータ
       
収集のイメージイラスト

このデータは、人の流れや動向・性質などを数量的に把握して、推計や分析は自社で行うことができます。地域間のばらつきがない基地局ベースの測位で、母数の大きなデータを取得できるサービスがおすすめ。

対応できるサービスはここ!
モバイル空間統計
(NTTドコモ)
  • 約8500万台の携帯電話契約数で母数の大きなゆがみの少ないデータの提供が可能。
  • 基地局ベースの最小500mメッシュ単位(一部地域で250mメッシュ単位)の分解能。

収集された人流データの
詳細を公式HPで確認

モバイル空間統計の
サービス特徴をみる

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2
       
理解しやすい可視化されたデータ
       
可視化のイメージイラスト

データをわかりやすく可視化すると、会議など意思決定の場で使うことができます。人流動向の現状把握をするためには属性データもある、細かい範囲で測位できるGPSデータを取得できるサービスがおすすめ。

対応できるサービスはここ!
KDDI Location Analyzer
(KDDI)
  • 契約者属性に紐づいた、年代や性別の分析も可能になるデータの提供が可能。
  • GPSベースで125m単位の狭域メッシュでの分解能。

可視化された人流データの
詳細を公式HPで確認

KDDI Location Analyzerの
サービス特徴をみる

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アクションをすぐに起こせる分析されたデータ
       
分析のイメージイラスト

分析されたデータは、早期課題解決のためのアクションがすぐに起こせます。一般的な可視化・分析よりも、より課題解決へ導けるデータを求めるなら、分解能が高くデータのゆがみを解消しているサービスがおすすめ。

対応できるサービスはここ!
xPop
(LocationMind)
  • 精度高く分析するために、データ処理を行っていて仮説検証も可能。
  • GPSベースで125m単位の狭域メッシュの他に、道路・鉄道リンク単位の集計も可能。

分析された人流データの
詳細を公式HPで確認

xPopの
サービス特徴をみる

※選定条件
2022年9月5日調査時点において、「人流データ分析」でGoogle検索した全27社において公式サイトで明記されている内容から以下の条件でピックアップしました。
■収集…基地局ベースデータによる、地域間差がなく、契約台数が一番多い(2022年9月調査時点)会社であるNTTドコモが提供する「モバイル空間統計」※参照元:NTTドコモ公式HP:(https://www.tca.or.jp/database/)
■可視化…空間分解能の範囲が狭いGPSベースと、通信キャリアならではの契約情報による属性が入手できる一社KDDIが提供する「KDDI Location Analyzer」
■分析…空間分解能の範囲が狭いGPSベースで、データのゆがみをとるマップマッチング処理を行っているため仮説検証分析まで行えることを公式サイトで記載している一社LocationMindが提供する「xPop」