家電のシステム開発をきっかけに、幅広いソフトウェアやデジタル複合機などのサービスを手がけるようになったSky。人流データを活かした解析等も行っているようですが、ここではその特徴や活用などについて、詳しくまとめました。
Skyが提供する人流データを用いた解析サービスは、インテルが無償で提供しているディープラーニングツール「Intel OpenVINOツールキット」を活用。 AI(Deep Learning)の推論実行を高速化することで、幅広いソリューションの開発につなげています。
カメラで撮影した人の向きを考慮しつつ人数をカウントし、人の流れや通行量などを把握する「人流解析」と、デジタルサイネージ広告等の視聴者について判定する「広告視聴調査」という2つの側面から、人材配置やマーケティングなどに活かせるのも同ツールの特徴です。
導入事例については詳しい紹介がありませんでしたが、Skyでは上記の解析サービスについて、公式サイトで詳細な動画を公開しています。(※)どのような形で分析が行われるのか、どの程度の精度なのかなどが映像で確認できるため、導入を検討中の方にとっては有益だと言えるでしょう。
※参照元:Sky公式HP(https://www.skygroup.jp/software/ai/people-flow.html)
また、公式サイトでは、各種ソフトウェアやサービスに関する資料も公開。営業支援ツールや学習支援システムなども展開している企業なので、人流データ分析だけでなく様々なAIツールを活用したいという考えがある場合は、併せて相談が可能です。
このように、人流データ分析と一言で言っても、さまざまなサービスがありその会社の特徴が異なります。成果を出すためには課題にマッチする分析会社選びが重要です。こちらではおすすめのサービスを紹介しています。
社名 | Sky株式会社 |
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所在地 | 東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー 15F |
設立年 | 1985年 |
資本金 | 4億5千万円 |
公式サイト | https://www.skygroup.jp/ |
データ分析のプロセスとは収集・可視化・分析の3段階があります。各段階によってデータの状態が異なり、どの状態のデータが欲しいのか見極める必要があります。以下に各プロセスとデータの状態を解説し、対応できるおすすめのサービスも紹介しています。
主に携帯電話を通じて集められた人々の動向「人流データ」を活用し、結果に満足できるサービスを選びましょう。
このデータは、人の流れや動向・性質などを数量的に把握して、推計や分析は自社で行うことができます。地域間のばらつきがない基地局ベースの測位で、母数の大きなデータを取得できるサービスがおすすめ。
データをわかりやすく可視化すると、会議など意思決定の場で使うことができます。人流動向の現状把握をするためには属性データもある、細かい範囲で測位できるGPSデータを取得できるサービスがおすすめ。
分析されたデータは、早期課題解決のためのアクションがすぐに起こせます。一般的な可視化・分析よりも、より課題解決へ導けるデータを求めるなら、分解能が高くデータのゆがみを解消しているサービスがおすすめ。
※選定条件
2022年9月5日調査時点において、「人流データ分析」でGoogle検索した全27社において公式サイトで明記されている内容から以下の条件でピックアップしました。
■収集…基地局ベースデータによる、地域間差がなく、契約台数が一番多い(2022年9月調査時点)会社であるNTTドコモが提供する「モバイル空間統計」※参照元:NTTドコモ公式HP:(https://www.tca.or.jp/database/)
■可視化…空間分解能の範囲が狭いGPSベースと、通信キャリアならではの契約情報による属性が入手できる一社KDDIが提供する「KDDI Location Analyzer」
■分析…空間分解能の範囲が狭いGPSベースで、データのゆがみをとるマップマッチング処理を行っているため仮説検証分析まで行えることを公式サイトで記載している一社LocationMindが提供する「xPop」