大手電気通信事業者として知名度の高いKDDIですが、近年ではauスマートフォンの端末から蓄積されるデータ等を活用した統計サービスも提供。ここではその特徴や事例などについて、詳しくご紹介しています。
KDDIの人流データ分析サービスとして代表的なのが、通信キャリアならではの位置情報ビッグデータを活かし、通行人口分析や時系列別の来訪者比較などができる地図情報システム KDDI Location Analyzer 。オプションを使えば分析結果はExcelのレポートで出力することも可能で、メーカーや小売業、広告業、不動産、官公庁など幅広い分野での活躍が期待されます。
KDDI Location Analyzerは、商圏分析をはじめとした様々なエリアマーケティングに役立つツールです。しかし、初めて導入を検討する際にはその活用方法に悩むこともあるでしょう。そこでKDDIでは、希望に合わせ無料トライアルサービスを用意。すべての機能を2週間フルで利用できるということで、システムのメリットをしっかりと確認できます。
大和ハウス工業の中でも医療介護福祉分野における情報集積地・プラットフォームとして存在している事業統括部 医療介護支援室。しかし、従来活用していた診療圏調査や人口動態のみの情報では、計画地周辺の他の施設との競争分析が難しいといった課題がありました。
そこで、大和ハウス工業は人流把握に効果的だと考えられたKDDI Location Analyzer を導入。「来訪者居住地分析」により、自施設に訪れる人の分析が詳細に可能なほか、「3地点来訪者分析」は競合他社との比較にも適しています。結果、エリア戦略に向けた新たな知見となるデータを取得でき、提案に説得力が増したとのこと。
流通や小売業などのマーケティングやプロモーションを主な事業としている電通tempo。しかし、都度購入型の位置情報データはコストや手間がかさむという悩みを抱えており、納品データを確認した後でも別の条件やエリアで比較できるような、柔軟なシステムを探していたと言います。
2020年より導入した KDDI Location Analyzerは、 自由にデータの抽出条件を設定でき、何度でも調べられるところが同社にとってメリットが大きかったようです。スピーディーな意思決定が必要なリテール事業においては特に有用とされ、仮説検証のためのトライアンドエラーも繰り返し実施できるため、競合店舗の分析等調査の幅が広がりました。
KDDI Location Analyzer は人流分析やそれを活かした競合分析など、数多くのニーズに対応できるシステムであることが窺えます。このように、人流データ分析と一言で言っても、さまざまなサービスがありその会社の特徴が異なります。成果を出すためには課題にマッチする分析会社選びが重要です。こちらではおすすめのサービスを紹介しています。
社名 | KDDI株式会社 |
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所在地 | 東京都千代田区飯田橋3-10-10 ガーデンエアタワー |
設立年 | 1984年 |
資本金 | 141,852百万円 |
URL | https://k-locationanalyzer.com/information/4121/ |
データ分析のプロセスとは収集・可視化・分析の3段階があります。各段階によってデータの状態が異なり、どの状態のデータが欲しいのか見極める必要があります。以下に各プロセスとデータの状態を解説し、対応できるおすすめのサービスも紹介しています。
主に携帯電話を通じて集められた人々の動向「人流データ」を活用し、結果に満足できるサービスを選びましょう。
このデータは、人の流れや動向・性質などを数量的に把握して、推計や分析は自社で行うことができます。地域間のばらつきがない基地局ベースの測位で、母数の大きなデータを取得できるサービスがおすすめ。
データをわかりやすく可視化すると、会議など意思決定の場で使うことができます。人流動向の現状把握をするためには属性データもある、細かい範囲で測位できるGPSデータを取得できるサービスがおすすめ。
分析されたデータは、早期課題解決のためのアクションがすぐに起こせます。一般的な可視化・分析よりも、より課題解決へ導けるデータを求めるなら、分解能が高くデータのゆがみを解消しているサービスがおすすめ。
※選定条件
2022年9月5日調査時点において、「人流データ分析」でGoogle検索した全27社において公式サイトで明記されている内容から以下の条件でピックアップしました。
■収集…基地局ベースデータによる、地域間差がなく、契約台数が一番多い(2022年9月調査時点)会社であるNTTドコモが提供する「モバイル空間統計」※参照元:NTTドコモ公式HP:(https://www.tca.or.jp/database/)
■可視化…空間分解能の範囲が狭いGPSベースと、通信キャリアならではの契約情報による属性が入手できる一社KDDIが提供する「KDDI Location Analyzer」
■分析…空間分解能の範囲が狭いGPSベースで、データのゆがみをとるマップマッチング処理を行っているため仮説検証分析まで行えることを公式サイトで記載している一社LocationMindが提供する「xPop」