NTTタウンページは、東日本電信電話株式会社の100%子会社として運営されており、電話帳の発行や電話番号案内などを行っています。近年ではデータベースの提供にも対応しているようですが、ここではその特徴や事例について詳しくまとめました。
NTTタウンページでは、2022年3月時点で約600万件の事業所や店舗情報に加え、業種を1,900もの数に分類した(※)「タウンページデータベース」を提供。市区町村で絞り込みも可能なほか、必要なデータ項目がピックアップされており、移転や廃業に関しても毎日更新情報を確認できます。
※参照元:NTTタウンページ公式HP:(https://www.ntt-tp.co.jp/service/db/)
マーケティングにおいては、上記の企業情報データベースを活用した上で、人流データを融合した「人流DXソリューション」も提供。スマートフォンアプリからユーザの位置情報を取得し、タウンページデータベース等とも連携させることで効率的な広告配信やエリアマーケティングが可能です。また、位置情報に基づく分析プラットフォーム、および分析コンサルティングサービスも提供しています。
公式HPで情報が見あたりませんでした。
藤沢市といえば、周辺地域においては代表的な観光都市であり、年々人口も増加しているのが特徴。しかし、いっぽう事業所数は伸び悩んでいるとの課題もあり、商工会議所非会員企業へのアプローチを検討していました。
藤沢商工会議所は、市内の非会員企業を把握すべくタウンページデータベースを導入。藤沢市にエリアに指定し、保有する事業所の会員データと照らし合わせて未登録の事業所データのみを購入しました。その後、調査書類を送付するなどしてアプローチを実現。必要な分だけコストをかけられるのがタウンページデータベースの利点ということもあり、今後も都度活用しつつ新規事業所の獲得に努めると言います。
東京や大阪、福岡にて毎年セミナーを開催しているダイレクトメール協会。しかし、福岡や大阪は東京に比べて集客が難しい傾向がありました。
同社では、まずターゲット傾向を把握するためにタウンページデータベースを導入。このサービスは業種やエリアをセグメントできるのも特徴で、DMと親和性の高い企業をピックアップし、ハウスリストを構築することに成功しました。結果、前年比178%の集客※につながったとのことです。
※参照元:タウンページデータベース公式HP:(https://tpdb.jp/townpage/case/jdma.html)
上記では主にタウンページデータベースの活用事例をご紹介しましたが、従来の冊子型のタウンページから更に進化し、無駄なく導入しやすい印象です。人流データと組み合わせれば、より一層有意義な分析が行えることでしょう。
このように、人流データ分析と一言で言っても、さまざまなサービスがありその会社の特徴が異なります。成果を出すためには課題にマッチする分析会社選びが重要です。こちらではおすすめのサービスを紹介しています。
社名 | NTTタウンページ株式会社 |
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所在地 | 東京都港区虎ノ門3-8-8 NTT虎ノ門ビル |
設立年 | 1998年 |
資本金 | 1億円 |
問合せ先 | https://ntttp.jp/f5/index.php?faq=1000 |
データ分析のプロセスとは収集・可視化・分析の3段階があります。各段階によってデータの状態が異なり、どの状態のデータが欲しいのか見極める必要があります。以下に各プロセスとデータの状態を解説し、対応できるおすすめのサービスも紹介しています。
主に携帯電話を通じて集められた人々の動向「人流データ」を活用し、結果に満足できるサービスを選びましょう。
このデータは、人の流れや動向・性質などを数量的に把握して、推計や分析は自社で行うことができます。地域間のばらつきがない基地局ベースの測位で、母数の大きなデータを取得できるサービスがおすすめ。
データをわかりやすく可視化すると、会議など意思決定の場で使うことができます。人流動向の現状把握をするためには属性データもある、細かい範囲で測位できるGPSデータを取得できるサービスがおすすめ。
分析されたデータは、早期課題解決のためのアクションがすぐに起こせます。一般的な可視化・分析よりも、より課題解決へ導けるデータを求めるなら、分解能が高くデータのゆがみを解消しているサービスがおすすめ。
※選定条件
2022年9月5日調査時点において、「人流データ分析」でGoogle検索した全27社において公式サイトで明記されている内容から以下の条件でピックアップしました。
■収集…基地局ベースデータによる、地域間差がなく、契約台数が一番多い(2022年9月調査時点)会社であるNTTドコモが提供する「モバイル空間統計」※参照元:NTTドコモ公式HP:(https://www.tca.or.jp/database/)
■可視化…空間分解能の範囲が狭いGPSベースと、通信キャリアならではの契約情報による属性が入手できる一社KDDIが提供する「KDDI Location Analyzer」
■分析…空間分解能の範囲が狭いGPSベースで、データのゆがみをとるマップマッチング処理を行っているため仮説検証分析まで行えることを公式サイトで記載している一社LocationMindが提供する「xPop」