このページでは、「人がいつどこに何人いるのか」を把握するために用いられる人流データを取り巻くキーワードを簡単にまとめました。どれも人流データ分析を進めるうえで知っておくべき単語なので、ぜひチェックしてみてください。
位置情報は、読んで字のごとく、人や物などの位置に関する情報のことを言います。人流データと位置情報はイコールで考えられることもありますが、実際のところそれは正しいと言えるものなのでしょうか。
交通量調査は、特定の場所を通る車の数をカウントする調査です。人流を分析する調査には関係ないのでは?と思う方もいるかも知れませんが、人流データ分析と交通量調査の関係は深いものなのです。
国勢調査は、統計法という法律に基づき、5年に一度の間隔で行われる大掛かりな調査です。日本に住む人や世帯の詳細な情報を把握できることから、人流分析においても重要度の高い資料となっています。
パーソントリップ調査は、人々の動きや交通実態に着目し、全国各地の都市圏で概ね10年に一度の頻度で行われる調査です。人々の一日の移動や都市交通の現状把握・将来予測などを目的として実施されます。
データサイエンティストは、企業内に蓄積されたビッグデータを収集・抽出・分析し、企業の課題解決をサポートする職業です。人流データ分析においても、重要な役割を果たしてくれる存在だと言っても過言ではありません。
データ分析は、収集したデータを加工処理・整理・統合したうえで解釈し、 目的に沿った有用な情報を見つけ出す工程です。蓄積した人流データを有意義に扱うためには、欠かすことのできないプロセスであると言えます。
AI予測とは、蓄積した大量のデータをAI(人工知能)に学習させ、未来に起こりうる物事の予測を行うことを言います。AI予測は人流データ分析はもちろん、多くの分野で活躍する技術で、今日における多くのビジネスで注目されています。
地理空間情報は、位置情報のついたデータおよび位置情報そのものの情報を指します。位置情報は属性情報(来店者数など)とセットになっていることが一般的であることから、人流データにも関連しています。
データ分析のプロセスとは収集・可視化・分析の3段階があります。各段階によってデータの状態が異なり、どの状態のデータが欲しいのか見極める必要があります。以下に各プロセスとデータの状態を解説し、対応できるおすすめのサービスも紹介しています。
主に携帯電話を通じて集められた人々の動向「人流データ」を活用し、結果に満足できるサービスを選びましょう。
このデータは、人の流れや動向・性質などを数量的に把握して、推計や分析は自社で行うことができます。地域間のばらつきがない基地局ベースの測位で、母数の大きなデータを取得できるサービスがおすすめ。
データをわかりやすく可視化すると、会議など意思決定の場で使うことができます。人流動向の現状把握をするためには属性データもある、細かい範囲で測位できるGPSデータを取得できるサービスがおすすめ。
分析されたデータは、早期課題解決のためのアクションがすぐに起こせます。一般的な可視化・分析よりも、より課題解決へ導けるデータを求めるなら、分解能が高くデータのゆがみを解消しているサービスがおすすめ。
※選定条件
2022年9月5日調査時点において、「人流データ分析」でGoogle検索した全27社において公式サイトで明記されている内容から以下の条件でピックアップしました。
■収集…基地局ベースデータによる、地域間差がなく、契約台数が一番多い(2022年9月調査時点)会社であるNTTドコモが提供する「モバイル空間統計」※参照元:NTTドコモ公式HP:(https://www.tca.or.jp/database/)
■可視化…空間分解能の範囲が狭いGPSベースと、通信キャリアならではの契約情報による属性が入手できる一社KDDIが提供する「KDDI Location Analyzer」
■分析…空間分解能の範囲が狭いGPSベースで、データのゆがみをとるマップマッチング処理を行っているため仮説検証分析まで行えることを公式サイトで記載している一社LocationMindが提供する「xPop」