村田製作所は、京都府を本拠地とする電子部品メーカー。先端技術やソリューションの開発も積極的に行っていますが、ここでは主に人流データを活用したサービスについて特徴等をまとめました。
村田製作所が提供する代表的なデータ分析サービスはAIRSual(エアジュアル) 。これはCO2濃度等の空間情報を高い精度で素早く測定し、リアルタイムで分析や可視化を行うことで人の混雑や密を防ぐというものです。特にコロナ禍以降は企業や店舗においても、利用者にとって安心できる環境づくりを工夫する上で有益だと言えるでしょう。
上記のAIRSual は元々混雑を回避し、適切な換気タイミングを促すといった目的で提供されていました。しかし、昨今ではアフターコロナを見越したオフィス環境の変化などもあり、より一層人流検知や混雑検知の需要が高まる傾向にあります。そこで同社では2022年6月から新たに「高精度な人数カウントセンサー」を搭載することで、人流や人数の可視化も可能としたそうです。
参照元:村田製作所公式HP:(https://www.murata.com/ja-jp/news/other/other/2022/0624)
公式HPで情報が見あたりませんでした。
AIRSualをはじめ、村田製作所が提供する人流データ分析に関するサービスの導入事例は2022年10月時点、公開されていないようです。しかし、特に日常的に人が集まる場所においては混雑や人流を検知し、効果的な換気を促すツールの存在は非常に需要が高いと言えます。
実際、想定されている導入先としては「オフィス」や「学校」、「飲食店」などが挙げられており、柔軟な拡張性や高い精度が特徴。年額、および月額制で利用可能なため、導入しやすい側面もあるでしょう。
このように、人流データ分析と一言で言っても、さまざまなサービスがありその会社の特徴が異なります。成果を出すためには課題にマッチする分析会社選びが重要です。こちらではおすすめのサービスを紹介しています。
社名 | 株式会社村田製作所 |
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所在地 | 京都府長岡京市東神足 1-10-1 |
設立年 | 1950年 |
資本金 | 694億44百万円 (2022年3月31日時点) |
公式サイト | https://www.murata.com/ja-jp |
データ分析のプロセスとは収集・可視化・分析の3段階があります。各段階によってデータの状態が異なり、どの状態のデータが欲しいのか見極める必要があります。以下に各プロセスとデータの状態を解説し、対応できるおすすめのサービスも紹介しています。
主に携帯電話を通じて集められた人々の動向「人流データ」を活用し、結果に満足できるサービスを選びましょう。
このデータは、人の流れや動向・性質などを数量的に把握して、推計や分析は自社で行うことができます。地域間のばらつきがない基地局ベースの測位で、母数の大きなデータを取得できるサービスがおすすめ。
データをわかりやすく可視化すると、会議など意思決定の場で使うことができます。人流動向の現状把握をするためには属性データもある、細かい範囲で測位できるGPSデータを取得できるサービスがおすすめ。
分析されたデータは、早期課題解決のためのアクションがすぐに起こせます。一般的な可視化・分析よりも、より課題解決へ導けるデータを求めるなら、分解能が高くデータのゆがみを解消しているサービスがおすすめ。
※選定条件
2022年9月5日調査時点において、「人流データ分析」でGoogle検索した全27社において公式サイトで明記されている内容から以下の条件でピックアップしました。
■収集…基地局ベースデータによる、地域間差がなく、契約台数が一番多い(2022年9月調査時点)会社であるNTTドコモが提供する「モバイル空間統計」※参照元:NTTドコモ公式HP:(https://www.tca.or.jp/database/)
■可視化…空間分解能の範囲が狭いGPSベースと、通信キャリアならではの契約情報による属性が入手できる一社KDDIが提供する「KDDI Location Analyzer」
■分析…空間分解能の範囲が狭いGPSベースで、データのゆがみをとるマップマッチング処理を行っているため仮説検証分析まで行えることを公式サイトで記載している一社LocationMindが提供する「xPop」