「人がいつどこに何人いるのか」を把握するために用いられる人流データ分析について、データ収集や分析を専門として様々なサービスを提供している企業が複数存在しています。このページでは、そんな数ある企業の中から自社にあったサービスを選ぶ際にチェックしておくべきポイントを簡単にまとめました。人流データ分析の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
人流データ分析を依頼するにあたって、どこに着目して依頼するかサービスについてを以下の4項目別に解説しています。
人流データ、とくに位置情報を測位・取得・分析するための主な方法として、「携帯電話基地局」「GPS」「Wi-Fi」「ビーコン」などが挙げられます。基地局は”面”の分析が得意、GPSは”点”の分析が得意であるなど、それぞれが異なる性質を持っているため、その特徴を捉えて自社が求める人流データが得られるようにするとよいでしょう。
人流データの集計方法として代表的なのは、「メッシュ集計」と「点列集計(ポイント型)」の2つです。メッシュ集計は”面”、点列集計は”点”での集計に秀でているなど、それぞれが得意・不得意なデータは異なっており、状況に応じた使い分けが行えると良いでしょう。
人流データ分析を専門会社に依頼する場合、集計・分析した人流データは可視化され納品されます。代表的な納品方法・形式としては、「レポート(PDV/CSV/文章等)」「ダッシュボード」「動画」などが挙げられます。
人々の移動データの取得方法はさまざまですが、それぞれのデータの精度や粒度はバラバラであり、そのまま使うことは難しくなっています。そのため、時間間隔の調整を行ったり歪みを補正したりするなどの修正作業を行い、人流データとして使えるように加工処理を行うことが必要不可欠です。
データ分析のプロセスとは収集・可視化・分析の3段階があります。各段階によってデータの状態が異なり、どの状態のデータが欲しいのか見極める必要があります。以下に各プロセスとデータの状態を解説し、対応できるおすすめのサービスも紹介しています。
主に携帯電話を通じて集められた人々の動向「人流データ」を活用し、結果に満足できるサービスを選びましょう。
このデータは、人の流れや動向・性質などを数量的に把握して、推計や分析は自社で行うことができます。地域間のばらつきがない基地局ベースの測位で、母数の大きなデータを取得できるサービスがおすすめ。
データをわかりやすく可視化すると、会議など意思決定の場で使うことができます。人流動向の現状把握をするためには属性データもある、細かい範囲で測位できるGPSデータを取得できるサービスがおすすめ。
分析されたデータは、早期課題解決のためのアクションがすぐに起こせます。一般的な可視化・分析よりも、より課題解決へ導けるデータを求めるなら、分解能が高くデータのゆがみを解消しているサービスがおすすめ。
※選定条件
2022年9月5日調査時点において、「人流データ分析」でGoogle検索した全27社において公式サイトで明記されている内容から以下の条件でピックアップしました。
■収集…基地局ベースデータによる、地域間差がなく、契約台数が一番多い(2022年9月調査時点)会社であるNTTドコモが提供する「モバイル空間統計」※参照元:NTTドコモ公式HP:(https://www.tca.or.jp/database/)
■可視化…空間分解能の範囲が狭いGPSベースと、通信キャリアならではの契約情報による属性が入手できる一社KDDIが提供する「KDDI Location Analyzer」
■分析…空間分解能の範囲が狭いGPSベースで、データのゆがみをとるマップマッチング処理を行っているため仮説検証分析まで行えることを公式サイトで記載している一社LocationMindが提供する「xPop」